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GODAIの坂口です!
皆さまにGODAIで働くテニスコーチを知っていただきたいと思い、コーチのインタビューを行っています。今回は挑戦を恐れず、自ら大会に出場して得た知見を日々のレッスンに還元している『佐藤コーチ』に話を伺ってみました。
インタビュー回答者:佐藤 耀(さとう よう)コーチ
22歳/福岡県出身/硬式テニス歴7年/コーチ歴4年
__小さい頃はどのような子どもでしたか?
佐藤:何でも興味を持ち、嘘が嫌いでとても素直な子どもでした。振り返ると、一番夢中になったのがテニスです。中学入学時に友人からバレーボール部への誘いがありましたが、入学した中学にはバレーボール部がなく、代わりに軟式テニス部に入部しました。中学では軟式テニスに打ち込み、高校で初めて硬式テニスを始めました。

中2〜3の頃、英語の授業で松岡修造さんがウィンブルドンに出場している試合の実況を訳す授業があり、そこで松岡修造さんを知りました。ちょうど進路に悩んでいた時期でもあり、興味をもって調べてみると松岡修造さんが福岡の強豪校・柳川高校出身だと知り、すぐに柳川高校のオープンキャンパスに参加。テニス部の監督に直談判しましたが、「硬式ラケットを握ったことがない初心者の入部は難しい」と一度は断られました。それでもあきらめきれずAO入試で受験したところ、面接官と意気投合して合格。入部をこっそり試みた際には監督に見つかり叱られましたが、熱意が伝わり最終的に入部が認められました。
両親は当初強く反対していました。寮生活や周囲との実力差を心配され、「すぐ辞めて帰ってくるだろう」と言われ続けましたが、説得を続け、地域の軟式テニス大会でペア優勝したことがきっかけで進学を認めてもらえました。柳川高校入部初日の新入部員全員での遠距離ランニングで、同級生たちについていけず迷子になり怒られるなど苦労もしましたが、3年間をがむしゃらに乗り切れたのは、自分のポジティブな性格と「自分に負けたくない」という向上心が支えだったからだと思います。
__現在はGODAI亀戸でテニスコーチをされていますが、日々どのようなことに取り組んでいますか?
佐藤:私の担当するお客様は競技志向が強い方が多いため、レッスンの質を高めるには試合での戦い方や最新の戦術情報をキャッチすることが不可欠です。しかし知識だけではなく、それを自分の「知恵」として咀嚼し、納得感を持って伝えることが大事だと考えています。そのため、2週間に一度は必ず選手として大会に出場し、実際にさまざまな戦術やショットを試して感想をお客様にフィードバックしています。大会選びもお客様の出場大会を参考にするなど、リアルな情報提供を心がけています。

スクール内の試合イベントの運営も担当しています。当スクールの大会は初中級・中級・上級・オープンの4クラスに分かれており、お客様の満足度を高めるために参加者のレベルや目標、熱量などの情報収集を徹底しています。同じレベル帯や熱量の近い方同士で試合をしていただくことで、お互いの強み・弱みに気づきやすくなり、コーチへの相談やモチベーション向上にもつながります。もちろん運営は収益面も考慮する必要がありますが、収益優先でお客様のニーズを見失わないよう、参加者一人ひとりに合わせたクラス提案を心がけています。
__GODAIでの経験を通じて、子ども時代の自分に自慢できることは何ですか?
佐藤:私は吃音(きつおん/どもり)に悩んでいました。小学校のころは多くの人の前で自分の名前を言うのも苦労したほどで、いじめを受けたこともあります。高校では先輩の試合で審判を任されても、プレッシャーで吃音が出てしまい上手く務められなかったこともありました。それでもGODAIに入社してからは、人前で話す技術を学び、経験を積むことで改善しました。今では最大14名のレッスンで自分らしくプレゼンテーションができるまでになり、周囲から吃音を悩んでいたとは思われないほど話せるようになりました。子ども時代の自分には想像もつかないことです。

吃音が強く出そうなとき、周りに急かされたり心配されることが逆にプレッシャーになってしまう経験をしてきたので、もし同じ悩みを抱えるお子さんがいたら、「自分のペースでいいよ。周りを気にせず、自分らしく話していいんだよ」と伝えたいです。
__将来の目標を教えてください。
佐藤:最終目標はヘッドコーチになることです。より多くの方から信頼していただくためには、力を抜いて安定して業務に取り組むことが大切だと感じています。つい一つのことに執着して全力になりすぎることがあるので、レッスン以外の業務についても優先順位を整理し、必要に応じて先輩に協力を仰ぐ柔軟さを身につけたいです。まずは「テニスリーダー」という一つ上の役職を目指し、日々研鑽を続けていきます。

(記事制作者:坂口)









