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テニスコーチに求められる能力は主に5つです。
実力(プレーの技術)/論理力(わかりやすく説明する力)/盛り上げ力(雰囲気づくり)/グループマネジメント力(クラス運営)/矯正力(フォーム改善)
この5つを五角形の「能力マップ(ペンタゴン)」で表すと、理想はすべての頂点が均等に伸びた“きれいな五角形”です。しかし、現実には誰もがどこかに特化しています。大切なのは、全項目の底上げを図りつつ、自分の「得意」を磨き続けることです。得意分野が個性となり、やがて強み(武器)になります。逆に、性に合わないことを無理に伸ばそうとしても長続きしません。

コーチの”個性”は、この5タイプに表すことができる?
◎実力派コーチ
自分のプレーで魅せられ、実績のあるコーチ。デモンストレーションや配球で受講生に上達イメージを瞬時に与えられます。

◎理論派コーチ
言語化能力に優れたコーチ。なぜそのショットを選ぶのか、試合中の配球や陣形(フォーメーション)を分かりやすく説明し、お客様に納得感を与えます。

◎盛り上げ上手なコーチ
場を盛り上げる達人。コートの雰囲気を明るくし、受講生のモチベーションを引き出して、継続につなげます。

◎グループマネジメントが得意なコーチ
レベル差や人数に応じてメニューやコート配置を最適化できるコーチ。クラス全体をまとめ、メンバー同士のつながりを深めます。

◎矯正が得意なコーチ
観察眼が鋭く、ラケットの動きや身体の使い方、フットワークなどのクセを具体的に修正するのが得意。成果に直結する集中した指導を行います。

万能型は理想ですが、まずは自分の得意を磨くことが差別化につながり、お客様に選ばれる理由になります。
お客様の”目的”も十人十色。だから個性が生きる
スクールに通う理由は人それぞれです。
- 上達したい
- 試合で勝ちたい
- 健康維持をしたい
- 仲間と楽しく続けたい
- 体を動かしてストレス発散したい
目的が違えば、響くコーチ像も変わります。勝ちたい人には「実力派+矯正型」や「理論派」が響きます。楽しく続けたい人には「盛り上げ上手」や「グループマネジメント型」が安心感を与えます。
お客様は”コーチを見て”クラスを決める!
クラス内容だけでなく、コーチのタイプでクラスを選ぶお客様も多いです。振替で来た方が「このクラス、すごく良かった」と感じ、継続(レギュラー)になることも珍しくありません。コーチ一人ひとりの個性がクラスの魅力そのものになっています。
例:筆者のスタイル
私のスタイルは「場をとことん盛り上げる」こと。明るい雰囲気でチャレンジを促すのが得意です。一方でフォームの矯正時は真剣に、言葉と指導ポイントを絞って確実に成果につなげます。このメリハリが私の個性です。得意を磨きつつ、他の能力も少しずつ底上げしていく——その積み重ねで五角形は大きくなります。
= 今回のまとめ =
理想はバランス、現実は特化。だから「自分の得意」を武器にする!
- 5つの能力はすべて必要。基礎は広く持つこと。
- そのうえで、自分の得意を深掘りすることが選ばれる理由になる。
- お客様の目的はさまざま。多様なコーチがいることで最適なマッチングが生まれる。
- 振替からレギュラーになるなど、現場では日々そうした出会いが起きている。
GODAIは、自分の個性を活かしながら五角形を大きくできる環境です。あなたなら、どの頂点を一番に伸ばしますか?
(記事制作者:三浦)









