高校生でGODAI船橋の生徒として通い、高校卒業後はGODAIスポーツアカデミーに入学。現在はGODAI船橋の硬式テニス・軟式テニス・子どもの運動神経向上スクール(ゴールデンキッズ/以下GK)のプロコーチとして活躍されている大髙コーチに話を聞いてみました。
インタビュー回答者:大髙 一真コーチ
24歳/千葉県船橋市出身/硬式テニス歴9年/軟式テニス歴4年/コーチ歴3年
___テニスを始めたきっかけを教えてください。
大髙/父の影響でテニスを始め、小さい頃は父と父の友達と一緒にテニスをやっていました。
中学校には硬式テニス部がなく、代わりに軟式テニス部があったため、新しい経験にチャレンジしたいと思い、中学は軟式テニスに取り組んでいました。高校は硬式テニス部があったので入部しようと思いましたが、入部前に硬式の感覚を取り戻そうと思い、自宅周辺にあったGODAI船橋に通うことにしました。その時に教えてもらったコーチがとても優しく、教え方が上手でした。コーチの指導方法に感銘を受けて、私もそんなコーチになりたいと感じ、そのまま当社のテニスコーチ養成学校『GODAIスポーツアカデミー』への入学を決めました。
元々、幼稚園の先生などといった子どもに教える仕事に就きたかったので、勉強があまり得意ではない分、テニスを教えればいいかなと思いました。当時、GODAI以外の就職先は考えていませんでした。私が教わったコーチみたいな「カッコイイ テニスコーチ」になるために、日々コーチの勉強に取り組んでいます。
___まさか、3つのコーチ業務に携わるとは想定していなかったと思いますが、複数の役割を担うことに、どのような苦労があるでしょうか。
大髙/まず、根本的に硬式テニスと軟式テニスで打ち方が違います。わかりやすいのが、硬式テニスには両手バックハンドストロークがありますが、軟式には両手でバックハンドを打つという概念がなく、基本片手(逆手)で打ちます。硬式テニスでは両手で打っていたバックハンドを、軟式テニスで初めて片手で打ったときの戸惑いは大きかったです。正直、軟式の片手バックハンドは今でも慣れません。コーチとして、自分の技術が追い付いていないこと、教え方が違うことに苦労しています。特に、自分が担当している中学生たちの前で片手バックハンドのデモンストレーションを披露する際は、毎回難しいと感じています。
テニスは多少知識があったので、テニスコーチ業務に取り組み始めた頃はアドバンテージがありましたが、そもそも、私は運動神経があまりよくなく、ラケット競技以外が全然ダメでした。特に走る競技が苦手で、シンプルに足が遅いです(涙)。そのような状態でGKのコーチも担当することになり、走り方などの陸上に関する深い情報を伝えられるようになるまでに、結構苦労しました。
様々な苦労がありつつ、複数の役割を担って2年目を迎えますが、自分にとって良い経験になっているのでこのまま続けていきたいです。小さい子どもから大人まで様々な世代と関われることが楽しいですし、GK・硬式・軟式のレッスンを通して、コミュニケーションを取れるのが結構面白いです!約2,500名ものお客様とつながっていることを考えると、非常に感慨深いです。
そして、私が複数の役割を担っているからこそ、生まれる相乗効果もあると思います。
例えば、GKの指導では身体の構造を理解し、どのようにして適切な運動連鎖を身につけるかを説明しています。その知識を使って、肩甲骨の動く範囲を広げるためにこういったストレッチすることで、テニスのサーブ力向上につながります、といったことをお伝えすることができます。また、直接指導に関わることではありませんが、GKに通っている子どもの両親が当社のテニススクールに通い、GKもテニスも全員私が担当していることが多々あります。GKのレッスン中にあるお子様が、レッスンでMVPを取りました。後日、MVPを取ったことを聞かされたそのお子様のお父様とテニスのレッスンでお会いした時は、コミュニケーションのネタになります。「子どもがとても喜んでいましたよ!引き続き、指導お願いしますね!ついでに私も(笑)」みたいなやり取りがあって、、、ご家族に対してサポートをさせていただいていることを痛感し、とても責任を感じつつも、家に帰ってからも自分のことで話題になり、家族の輪に入っていることに大きなやりがいを感じています!
___各レッスンでお客様を楽しませるために、自分なりに意識していることは何でしょうか?
大髙/お客様と同じくらい自分も楽しむことです。
レッスンテーマに沿ってレッスンを展開していますが、お客様が良いショットを打てたときに、私も一緒になって喜んでいるみたいです。この「みたい」というのは、周りからすると、結構オーバーリアクションを取っているようで、同僚に言われて気づきました。このオーバーリアクションで褒めることで、お客様も喜んでいる姿があって、最近、褒めることが得意なんだと自覚し始めました。
私自身、嘘がつけない性格で、ついつい思ったことをパッと表に出してしまうタイプです。自分が教えたことをお客様がトライされ、今までできなかったことができるようになったり、苦手だったショットが得意になった姿を見ると、心の底からうれしくなります。だから、周りからするとオーバーなリアクションだねと思われているのかもしれません。こんな性格なので、マイナスなことも表に出てしまいます。お客様からのご意見に繋がったことはありませんが、こんな自分についてくれるお客様には感謝しかありません。
___GODAIのお仕事で、一番楽しいと思う瞬間は何でしょうか?
大髙/やはり、レッスンが楽しいです。
先ほどの話と重複する部分がありますが、お客様の上達を直接感じられるのが何より楽しいです。この楽しさは、軟式テニスでもGKでも変わりません。一番印象に残っているのは、硬式テニスの一般クラスのお客様で「大髙コーチのおかげで、試合で勝てるようになったよ!」と言われたときは、コーチやっていて良かったなと思いました。そのお客様はフォアハンドのストロークに課題があり、元々薄いグリップで、スピンを多くかけたいときに厚いグリップに持ち替える器用なことをされていました。今まで、グリップを変えるようにアドバイスをもらっていたようですが、私はグリップを変えず、普段のグリップでスピンショットが打てるような打ち方をアドバイスしたら、上手くハマったみたいです。
私がグリップをあまり気にしないタイプで、お客様に対してもグリップのことより、今握っているグリップで最適なショットを打てるようにアドバイスしたほうがよいというのが持論としてあります。そのように教えてもらったというより、これまでのテニスの経験からそのような結論が出ました。一方で、適切なアドバイスをするにしても、まずはお客様の気持ちをしっかり理解する必要があります。前述のお客様をアドバイスした際も実施しましたが、お客様と同じグリップでショットを打ってみることは欠かさず行います。レッスンが終わった後の時間を使い、お客様のグリップで実際に打つことでわかることが多くあります。その実体験を次回のレッスンに取り入れるようにしています。
___将来はどのようなコーチを目指したいでしょうか?
大髙/長期にわたるサポートを通じて、子どもたちがスポーツとともに豊かな生活が送れるようにすることが私の理想です。
当社のスローガンは LIFESTYLE with SPORTS です。まずはGKコーチとして子どもの運動神経の土台作りに貢献します。そして、今度は硬式テニスコーチとして硬式テニスの楽しさをお伝えし、私のように中学校で硬式テニス部が無ければ、軟式テニスの楽しさを伝え、硬式テニスがやりたくなったら、また硬式テニスを教える、といった自分が関わっていく子どもたちが、スポーツとともに豊かな生活を送り続けられるようなアプローチをしていきたいです。子どもたちの成長を直接感じながら、その成長に沿った適切な指導やサポートを行っていきたいです!
変化が激しく、柔軟な対応が求められている今の時代に、こういったゼネラリストのようなコーチが必要とされているかもしれません。24歳で幅広いフィールドで活躍されている大髙コーチには、GODAIを通して、大髙コーチにしか提供できない価値を高めていってほしいと感じました。
(記事作成者:坂口)